夏といえば「スイカ」。でも最近は、核家族や一人暮らしの影響もあり、大きなスイカをたらいや冷蔵庫で冷やして…なんて経験が減りましたね(歳がバレそう)。スーパーではほぼ年中見かけるようになったスイカですが、水分しかなさそうで女性にうれしい食べものだとご存じですか?
今日はスイカについてお話します。
スイカは低カロリーで女性にうれしい栄養素が豊富
スイカの大部分は水分ですが、甘さもあるので水分補給としてもとりやすい優れものです。水分以外にも、以下のような栄養素がふくまれています。
- ビタミンC
抗酸化作用をもつビタミンCが豊富にふくまれています。免疫機能をサポートし、健康なからだを維持するのに役立ちます。 - ビタミンA
βカロテンとしてふくまれており、体内でビタミンAに変換されます。βカロテンは免疫賦活作用があり、ビタミンAは視力を保護し、健康な皮膚や粘膜を維持するのに役立ちます。 - ビタミンB6
タンパク質代謝や神経機能のサポートに役立つビタミン6もふくまれています。 - ビタミンB1
エネルギーの産生に大切なビタミンB1も含まれています。 - マグネシウム
骨の健康や心臓の機能に重要なミネラルです。 - カリウム
心臓の健康と正常な血圧を維持するのに役立つミネラルが豊富です。 - リコピン
赤い色素であるリコピンは抗酸化物質として知られており、活性酸素を減らす働きがあるとされています。
このほかにも、血流改善や血圧低下作用のあるシトルリンもふくまれています。ただし、シトルリンはまだスイカが小さいうちの方が多くふくまれているともいわれているので、手に入りやすい大きさになるとどの程度はたらいてくれるのかはわかりません。
女性が気になるスイカの効能効果は?
栄養素はおたがいが複雑に関係しあっているので、前述の効能以外にも期待できることはたくさんあるでしょう。例えば、
- むくみ改善
- 新陳代謝を促して美肌へ
- 美白効果
- シワ予防
- 高血圧予防
- 骨粗しょう症予防
こういった効能も期待されています。ただし、やはり食べすぎると糖分とりすぎになる可能性はあるので、一度にたくさん食べるのではなく、継続して食べることをオススメします。
実は捨てちゃダメ!?スイカの種の効能効果とは
「スイカの種を飲み込んだら、お腹の中で芽が生える」といわれたことはありませんか?消化に時間がかかるので、種は飲み込まないようにいわれていました。
最近知ったのですが、実はスイカの種もからだにいいらしいのです。
種は栄養の宝庫なので、確かに捨てるのはもったいないですよね。効能としては以下のようなものがあります。
- 血中コレステロールを下げて血圧を安定化
- 熱を冷ます
- 便秘解消
- 鉄分補給に
- 高たんぱく
これだけ見ると、今まで捨ててたのが残念です。
でも、硬くておいしくない種をどうやってとるのがいいのでしょうか?
スイカの種は乾燥させて炒ると使いやすい
スイカの種は数日間日干しするか、フライパンで煎りましょう。薬膳で出てくるかぼちゃの種のように、外側の皮をむいて中の白い部分をいただきます。
軽く塩をふってフライパンで炒めてもいいですし、少しくだいて熱湯をかけるとスイカ茶になります。
漢方でも強壮、のどの痛みに使われたりしますので、夏バテやエアコンでのどが乾燥した人におすすめです。
からだの内側からも夏バテ対策
冷たいものを飲むと、一時的にはからだが冷えたように感じますが、実は冷えたからだは温まろうとし始めます。そういうときは、からだを冷やす性質のある食材を食べることがオススメです。そういった食材は過度にからだを冷やしすぎることはないので安心です。
そういった意味でも、夏が旬の食材はからだを冷ましてくれます。
夏、過度にからだを冷やすと秋に不調をきたすことがあります。いつも秋に入るころに体調を崩しやすい人は、この夏の過ごし方を変えてみてはいかがでしょうか?からだが冷えてお腹を壊しやすい人は、プラスαで腸内環境を整えることもしていきましょう!