まだしてないの?今すぐ始めたい乾燥対策

スキンケアの話

学生は学校が始まったところも多いのではないでしょうか。お盆も過ぎて、昼間は30℃を超える暑さですが、朝晩は涼しく感じるようになってきました。それと同時に、空気が乾燥してきているのを感じた人もいるのでは?今回は、「暑くて汗をかくのに乾燥対策なんて必要あるの?」と思っている方向けにお話ししたいと思います。

肌の乾燥に気づいてからケアするのは遅す

毎年、冬になって「肌が乾燥して粉ふいてる!」とあわてていませんか?しっとり保湿化粧水をつけているはずなのに、気づくと乾燥しているケースは少なくありません。

あなたは、肌サイクルという言葉を聞いたことはありませんか?

肌は玉ねぎの皮と同じ

日々、肌の細胞ははがれては下の細胞が表に出てきて。。。を繰り返しています。例えば、玉ねぎの茶色い部分をはがすと中のつるつるな部分が出てきますよね。茶色の皮のような部分も、乾燥して古くなっただけで、元は可食部と同じでした。

古く乾燥した細胞がはがれることで、肌はスベスベさを保っています。しかし、すべての肌の細胞が同じ速度で剥がれ落ちるわけではないため、粉がふいたような白っぽい皮が残ってしまうのです。

乾燥と肌サイクルのスピードは関係している

古い文献ですが、肌の乾燥と肌サイクルのスピードとの関係を調べたものがあります。この研究で、以下のことがわかっています。

  • 健康ななめらかな肌
    ターンオーバー速度は安定しており、すべての細胞が一定の速度ではがれ落ちていた。
  • 乾燥した肌
    ターンオーバーの速度は一定ではなく、ばらつきがあったが、乾燥ケア後はばらつきが減った。

とはいえ、まだ昼間は暑く夜もお風呂上りはなかなか汗がひきません。しっかり乾燥ケアをしましょうと言っても難しいですよね。

まだ暑いからこそ、食事で乾燥対策

そこで、食事での乾燥対策をオススメします。新しい細胞をつくるには材料が必要です。細胞は「脂質」と「タンパク質」でできています。脂質というと女性の大敵のように思われがちですし、「乾燥=水分不足」と考えがちですが、実際は「油分不足」の人も少なくありません。

「毎日水分をしっかりとっているのに」「たっぷり化粧水をつけているのに」毎年乾燥に悩む方は、油分をとっているのか振り返ってみましょう。

食事でとりたい油は?

油にも種類がある上、摂りすぎもかえってよくありません。大切なのはバランスです。

  • オメガー3脂肪酸
    一時期流行った亜麻仁油を代表とする油です。炎症を軽減してくれるとも言われていますが、どちらかというと魚に多くふくまれているため、魚離れした現代人は意識してとりたい油です。

    注意事項としては、熱に弱く酸化しやすい油なので、サラダや味噌汁に後からかけるのがよいでしょう。開封したら早めに使い切ったほうがいいので、小さめの瓶を買うことをオススメします。
  • オメガー6脂肪酸
    お肉に多いオメガ-6ですが、こちらはとりすぎると炎症を引き起こすといわれています。熱には強いので炒めものにも使いやすいでしょう。
  • 油性ビタミン
    代表格としてビタミンA/Eがあります。抗酸化作用があったり、肌の再生を促してくれたりします。ただし、油に溶けやすいので体内の脂肪分に溜まる可能性があります。食事でとる分にはとりすぎることはありませんが、サプリメントを活用される方はとりすぎに注意が必要です。
  • セラミド
    セラミド?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。セラミドは肌の細胞と細胞の間をうめてくれる存在で、「細胞間脂質」ともいわれています。化粧水に含まれているイメージですが、実はサプリメントも販売されています。油分を足してあげることで肌の角層ケアをし、水分蒸発を防いでくれるでしょう。

暑い時期は中と外から乾燥ケア

化粧水は直接肌に塗るので、瞬間的なもの、食事は体をつくるための材料なので持続的に影響を及ぼします。暑いうちはしっかり乾燥対策をしようといってもやる気にならないですよね。だからこそ、油を変えてみるなど手軽な食事でケアできるといいですよね。

油が変われば味も変わります。自分好みの油をぜひ見つけてくださいね。