冬の美肌最大の敵は静電気|今すぐできる静電気対策②

セラミドの話

前回の記事で乾燥がより静電気を悪化させるとご紹介しました。これは肌も同じで、衣服同士の摩擦だけでなく肌と衣服との摩擦でも静電気が発生しています。この摩擦をいかに防ぐかが冬のスキンケアのポイントになります。

きっかけは子どもの肌荒れでした

しぃ先生には子どもが2人いて、下の子の乳児湿疹がひどかったのです。赤ちゃんを頻回に抱っこするので、自分が着ている服の汚れが気になりだします。結果的に「割烹着」にたどり着きましたが、最近はおしゃれ割烹着が増えている一方、天然素材の割烹着は昔ながらの白一択でした。

このときに、化学繊維でもいいかなと妥協しかけました。しかし静電気の影響を知って、少しでも子どもの肌に刺激が少ないものをと綿100%の割烹着を購入しました。

もちろん、割烹着を着て抱っこしようが普段着で抱っこしようが乳児湿疹が治るわけではありません。でも服が浸出液で汚れたり、服の繊維が肌についたりといった余計な悩みが減ることは、当時のしぃ先生には重要なことでした。

衣服でも肌でも静電気の発生する仕組みは同じ

プラスの電気とマイナスの電気が物体どうしの摩擦によって偏りが発生した状態が静電気です。物体の種類によって偏り度合いが異なる以外は、基本的に変わりはありません。

今回問題としたのは肌と衣類の摩擦による静電気の発生です。これは言わずもがな冬の乾燥した時期に起こりやすく、肌の状態も条件は変わりません。

静電気に悩む人の特徴

静電気に悩む人は肌の水分量が少ない乾燥肌タイプです。冬になり、カサカサあかぎれしやすかったり、粉をふいたりしていませんか?

通常、肌の表面は皮脂が分泌されています。健康な肌であればうるおいしっとりしていますが、乾燥肌タイプは表面の皮脂が少なく蓋がない状態なのでどんどん水分も蒸発していきます。

ここ数年はマスク生活も続き、肌とマスクがこすれて肌荒れに影響を及ぼしているケースも見受けられます。マスク荒れは摩擦だけが原因ではありませんが、影響を及ぼしていることに変わりはありません。

セラミドが水分キープに一役買っている

角質の細胞と細胞の間を脂質の1種であるセラミドが満たしています。セラミドには水分をその場にキープするはたらきがありますが、乾燥肌の場合はこのセラミドも足りておらず水分のキープが難しい状態です。その結果、水分も蒸発してしまい、ますます乾燥肌に。。。という悪循環に陥りがちです。

水分が蒸発しないよう蓋をするべし

乾燥肌は肌表面が乾燥していることで、ますます水分が逃げやすい状態になっています。まずは水分補給をした上で蓋をしっかりしてあげましょう。蓋として有名なのはワセリンですが、冬は固くて使いにくいのが難点です。最近は市販のワセリンでやわらかめのものがありますので、探してみてくださいね。

全身の保湿や蓋が難しいのであれば、例えば熱すぎるお風呂を避けたり入浴剤をいれてみましょう。風呂釜の種類に注意が必要ですが、塩を入れるだけでも温まり具合や肌のしっとり感は変わります。肌が弱めな方は塩は少なめにして様子をみてください。

このように、特別な何かをしなくても、ほんの少し手間をかけてあげるだけでも静電気対策は可能です。今年の冬こそは痛い思いも粉ふき肌に悩むこともなく快適に過ごしたいものですね。