冬の美肌最大の敵は静電気|今すぐできる静電気対策①

肌の話

乾燥した季節。「バチバチっ」と派手な音とともに痛みの経験はありませんか?冬になると悩む人が多い静電気ですが、実は、とあることを変えるだけで静電気は起こらなくなります。実際にしぃ先生は経験したことがあり、静電気が起こらない一日は本当に快適でした!

冬の乾燥による肌荒れさんも増えてきているので、肌最大の敵「静電気」とその対策についてご紹介します。

静電気について

静電気。それは乾燥してくると存在感を増してきます。ドアノブに触れるときや衣服を脱ぐとき、誰かに触れようとしたときなどに「バチっ」と痛みを感じたり音がしたりすることがあります。稲妻のように電流が見えることもあるでしょう。

こうしたときに、「静電気がすごいね。」といった話をしますが、そもそも静電気とはどういった状態なのでしょうか?

静電気が起こる仕組み

静電気といえば、小学生の頃に下敷きを髪にこすりつけて、この写真のような状態にして遊んだことがある人もいるでしょう。私たち自身を含め、物体はすべてプラスとマイナスの電気をもっています。「プラマイゼロ」という言葉があるように、基本的にはプラスとマイナスの電気を同じ数だけもっており、その状態は安定しています。

何らかのきっかけでこのバランスが崩れた状態を「静電気」といいます。

きっかけとは、静電気が起こる状況と似ていますが「電気の衝突」です。物体と物体が摩擦など接触したときに電気の移動が起こります。プラスの電気が多めの物体とマイナスの電気が多めの物体に分かれるわけです。このバランスの崩れた電気が静電気です。接触したときに電気は移動しますが、そのまま静かに止まって動かない電気だから静電気と呼ばれています。

全く静かではありませんけど。

バランスが崩れた状態をキープしておくことは難しく、安定した状態に戻りたがっています。だから互いにバランスが崩れた電気をもっている物体が近づくと、電気が移動しようとして「バチっ」となります。

静電気が冬に起こりやすい理由

バランスが崩れることは年中ありうる話なのに、なぜ冬だけ起こりやすいのでしょうか。これは間違いなく「乾燥」が関係しています。

夏は湿度も高く、空気中の水分を通して電気が流れやすくなります。このため、体に静電気がたまりそうになっていても、自然と流れているのです。

しかし、空気も肌も乾燥しやすい冬になると電気が流せず体に静電気をため込んだ結果、バチっと痛い思いをする機会が増えてしまいます。

肌をこすったり叩き込んだりすることは刺激が強すぎるとご紹介したように、電気刺激は肌には強すぎます。これではますます肌荒れしていく可能性があるので、静電気を少しでも起こらないように工夫することは冬のスキンケアにとっても大切です。

冬に静電気が起きやすい原因は「おしゃれ衣類」だった

脱衣所で服を脱ぐときにバチっとくる理由は、生地の素材がもつ電気の差です。アクリルとナイロンは対極に位置するため、この組み合わせの服を着ていた場合の静電気の発生はとても大きいでしょう

それに対し、図の真ん中に位置する天然素材はプラスにもマイナスにも偏りにくいといわれています。そのため、間に天然素材をとり入れることで静電気を回避することが可能です。あるいは天然素材の衣服のみにすることができれば、冬でも静電気を気にすることなく快適に過ごすこともできるでしょう。

実際、しぃ先生が天然素材の衣服のみで過ごしていた時期は、静電気の音を全く聞くことなく過ごすことができました。

問題点としては、天然素材の衣服が年々減ってきて高額になってきていることでしょうか。洗濯も別洗いした方がいいといった面倒さもありますので、一部にとり入れるのがオススメです。

その他にも、「ウール×ナイロン」のように同じ側の素材を組み合わせれば、バチっと静電気が流れにくいという話もあります。しかしこれはあくまでも衣服同士での静電気の発生についてですので、ドアノブや人に触れるときはまた別問題の可能性はあります。

冬のあの必需品で肌がかゆくなる原因も静電気かも

冬になるとこぞって買い足していく「ヒートテック」で、肌にかゆみを感じたことはないでしょうか?

しぃ先生も昔は活用していましたが、ひじの内側が非常にかゆくなった時期があり、搔きすぎて肌が黒ずんだため着用をやめてしまいました。いわゆる「接触性皮膚炎」といわれていますが、この原因は静電気とも考えられています。

素材:ポリエステル, アクリル, レーヨン, ポリウレタン(メーカー参照)

図と照らし合わせると、マイナス寄りの電気を帯びやすい素材です。ヒートテックを着ていると汗をかきやすいですが、肌が乾燥したままであれば、静電気の影響を受ける可能性は高いでしょう。

最近は綿100%のあったか肌着も出てきていますし、かゆみの出にくいものをぜひ探してみてくださいね。もちろん、ヒートテックでかゆみがないのであれば、そのままご使用いただいても大丈夫です。しぃ先生は「極暖」がどのくらい温かいのか気になって仕方ありません(笑)

静電気から肌を守りつつおしゃれを楽しむ

冬は外は寒いのに建物の中は温かく、調整が難しい季節です。上着や肌着で調節するにもなかなか苦労しますよね。しかし、少しでも温かくておしゃれに見えるような努力をしても、静電気で肌を傷つけてはまた別途スキンケアの努力が必要になってしまいます。

そうならないためにも、静電気が起こりにくい素材や組み合わせを活用し、肌への負担も減らしながら冬のおしゃれを楽しんでいきましょう♪